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低迷大学253校文部科学省が苦言、神学大学も定員割れに教員高齢化

いやあ、気になっていましたが日本の大学のレベル低下がすさまじいのですね。 人ごとではありません。
 
私が30年以上前に卒業した神学校もいくつかの学校と合併して大学に昇格し大学院も設置していま
 
すが、今回の不名誉な指導リストに名を連ねています。 合併と規模の拡大と引き換えにすっかり
 
学生の質が低下している様子です。昔は親の反対を押し切って何の援助も理解も無い中、学費は
 
全額アルバイトで賄い苦学して卒業にこぎ着けた一刻者ばかりでした。しかし、今は親の脛齧りや
 
コネで仕留めた奨学金で悠々自適の優雅な学生生活が普通となり、合格者の平均偏差値も40と
 
ききます。
 
 それがどんな事を意味しているのか偏差値などと無関係に育った大昔の人間にはなんとも言えな
 
い気持ちがいたします。勿論人間はこんな偏差値で推し量れたり評価出来うるようなモノではありま
 
せん。増して、牧師養成を目的とする教育機関として学力の劣等を補って余りある豊かな人間性
 
を培い、時代に先駆けた貢献をなし得る優秀な教育成果を発揮する事こそが宗教教育を専門とする
 
高等教育機関の責務である事は違いません。
 
  しかし、です。かってヨーロッパの名門大学が神学、法学、医学、哲学という4学部基本として
 
設立された歴史的経緯を思う時に、事もあろうに神学を専門とする牧師養成を目指した大学が
 
監督官庁から厳しい改善指導を受けるという失態には無念の思いを禁じ得ません。
 
  以下が今回監督官庁から指導を受けた新設253大学の全ての指導詳細です。
 
 
 以下は文部科学省の指導一部抜粋。  
 

 
 それに自宅近所の芸術系の宝塚大学と医療系の宝塚医療大学も指導を頂いている様子です。
 
まあ、雨後の筍のように毎年250校以上もの新設大学を認可してきた教育行政もそろそろ大学
 
全入時代を通り過ぎ、少子高齢化の大波で教員は超高齢化しているのに入学者は激減して
 
定員割れが常態化し、経営悪化による淘汰が始まっている事は間違いなさそうです。 
 
 以下は新設大学は勿論老舗の名門大学にも学生の入学者定員割れに加えて教員の質の
 
低下や高齢化に加えて経営問題の深刻化が顕著である事は揺るぎない日本の教育大問題です。
 
 以下はわが国の未来を託された高等教育機関の質の低下と重大な国家教育の危機が既に
 
到来している事を報じるネットニュースです。
 

講義は中学レベル、入試は「同意」で合格 文科省がダメ出しした“仰天大学”とは?

withnews 2月21日(土)10時0分配信
 「数学の授業は四捨五入から」「受験生と大学の『同意』で合格」「新入生が一人もいない」――。新設の大学や学部でこんな事例が相次ぎ、文部科学省が改善指導に乗り出しました。若者の減少とキャンパスの新増設で「大学全入」とも言われる時代。とりわけ知名度の低い地方大学で、教育の質の低下が懸念されています。

全国40大学を「擬人化」。日本のキャラ文化って素晴らしい。私大編
百分率や小数が分からない大学生?
 文科省は今月19日、講義内容や運営方法などに不備があるとして、改善を求める大学253校を公表しました。新設された大学や学部を昨年度から調べており、対象となった502校の約半数に問題が。多くは学生の定員割れや、教職員の高齢化などでしたが、大学としての“適格性”が問われそうなものも少なくありませんでした。

 千葉科学大(千葉県銚子市)は、一部の講義で“レベルの低さ”が問題視されました。たとえば「英語1」の講義。同大のシラバス(講義計画)によると、冒頭から「be動詞」「過去形」「進行形」と、中学校レベルの内容が並びます。「基礎数学」の講義でも、割合(百分率)や小数、四捨五入とは何か、から教え始めます。

 つくば国際大(茨城県土浦市)でも、「化学」の講義が元素や周期表の説明から始まったり、「生物学」では光合成やメンデルの遺伝法則を一から学ばせたり。

 こうした実態について文科省の調査は「大学教育水準とは見受けられない」と指摘しており、改善を求めています。
開設以来、学生ゼロも
 一方、入試を巡って、受け入れ数や選考基準が不明確だったりするケースも調査で明らかになりました。

 太成学院大(大阪府堺市)では、書類と面接で合否を決める「アグリーメント入試」を実施しており、選考基準について「学生と大学が同意に達したら入学を許可する」と説明してきました。

 しかし、文科省の調査は「同意以外の判断基準が明示されておらず、どのように合否を決定しているか不明」として、見直しを求めています。

 北翔大(北海道江別市)では、大学院の募集要項に「可能な限り受け入れる」との表現があり、適切な選抜が行われていない印象を与えると指摘されました。

 同大総務部によると、試験には論文と面接があり、「適正に競争原理に基づいて選抜している」とのこと。ただ、受験者には社会人が多く、合格しても入学を辞退する人が多いため、できるだけ志願者を集めたかった、と説明しています。

 ほかにも、「併設校からの内部推薦など募集要項に記載されていない入試区分が存在」(大阪府守口市の大阪国際大)、「留年生が多数生じており、また、在籍学生の学年ごとの評定平均が下の学年ほど低くなっている」(兵庫県宝塚市の宝塚医療大)、「開設以来、学生が1人も入学していない」(千葉県我孫子市の川村学園女子大・大学院人文科学研究科教育学専攻)などの例が指摘されています。
最終更新:2月22日(日)7時15分
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